マーケット・金融 緊急特集 世界大動乱
《緊急特集》ユーロ、ドル、円、ルーブル ユーロ・ドルは夏前に反転上昇 ユーロ・円は150円目指す=武田淳
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<相場予想3>
ユーロ・ドルは、侵攻の緊張状態が続く間、ユーロ軟調で推移するだろう。国際銀行間通信協会(SWIFT)からの排除まで踏み込んだ欧米の対露制裁は、ロシアの貿易を大幅に縮小させ経済に著しいダメージを与えるだろう。ユーロ圏は輸出減やエネルギー価格高騰という形で最も返り血を浴びる。1ユーロ=1・1ドル程度までの下落はあるだろう。
ただ、ユーロ圏経済の最大の懸念材料は5%台まで高まったインフレであり、米国が3月に利上げを開始すれば、ユーロ安圧力が強まり物価を押し上げる。ウクライナ問題が長引けば物価が落ち着くめども付けにくいため、欧州中央銀行(ECB)は年後半の早い時期に利上げ開始を迫られるだろう。ユーロ・ドル相場は、利上げが視野に入り長期金利がさらに上昇する夏前には反転上昇、年末にかけて1ユーロ=1・23ドル程度をめどに上値を追う展開を予想する。
一方、ユーロ・円は固有の材料に乏しく、基本的にはユーロ・ドルとドル・円のクロスで決まると考える。そのため、ユーロ・円相場は当面、1ユーロ=125円までの下値を探る展開となり、年後半に入り米国の金利上昇などによる円安・ドル高地合いの下、ユ…
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週刊エコノミスト
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