マーケット・金融

米国利上げ 真逆の日米金融政策 1ドル=120円台に=木内登英

利上げに踏み切ったパウエルFRB議長 Bloomberg
利上げに踏み切ったパウエルFRB議長 Bloomberg

 3月16日に米連邦準備制度理事会(FRB)は0・25%の利上げ(政策金利の引き上げ)に踏み切った。サプライズとなったのは、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの先行きの利上げ見通しだ。政策金利であるフェデラルファンド・レート(FFレート)の年末時点での予想中央値は1・75~2・0%と、0・25%ずつ年内7回の利上げが見込まれた。昨年12月時点での年内3回の利上げ見通しが、大幅に上方修正されたのである。

 今回は利上げ開始から1年間の利上げ幅が1・75%と、前回利上げ時の3・5倍ものペースが見込まれている。この先、年内の利上げ幅が2%を超えるまで期待が高まれば、金融市場は、急速な利上げが景気を冷やしてしまう「オーバーキル」への警戒を一段と強めるだろう。

残り586文字(全文917文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事