マーケット・金融 FOCUS
米国利上げ 真逆の日米金融政策 1ドル=120円台に=木内登英
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3月16日に米連邦準備制度理事会(FRB)は0・25%の利上げ(政策金利の引き上げ)に踏み切った。サプライズとなったのは、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの先行きの利上げ見通しだ。政策金利であるフェデラルファンド・レート(FFレート)の年末時点での予想中央値は1・75~2・0%と、0・25%ずつ年内7回の利上げが見込まれた。昨年12月時点での年内3回の利上げ見通しが、大幅に上方修正されたのである。
今回は利上げ開始から1年間の利上げ幅が1・75%と、前回利上げ時の3・5倍ものペースが見込まれている。この先、年内の利上げ幅が2%を超えるまで期待が高まれば、金融市場は、急速な利上げが景気を冷やしてしまう「オーバーキル」への警戒を一段と強めるだろう。
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週刊エコノミスト
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