《超円安サバイバル》日本株は市況波乱続くが、年末にかけて3万円台回復も=馬渕治好
有料記事
<株価はどうなる? 相場のプロが大予測>
日本株は短期的に日経平均2万6000円台を中心としたもみ合いが続くが、年末までに3万円を超えるだろう。企業収益が「減速すれども後退せず」と予想できるからだ。(超円安サバイバル 特集はこちら)
日本株をとりまく世界の投資環境には、不透明感が強い。資源インフレが懸念され、日本では円安が輸入価格を一段と押し上げる。日本以外の主要国では、インフレ抑制のため金融引き締めが進み、将来の景気が悪化するとの警戒感が広がっている。中国ではゼロコロナ政策にともなう、都市封鎖などが同国経済を悪化させるとともに、世界の生産網に悪影響が生じる、との不安も強い。
日本株を含む世界の株式市場は、短期的に、市況の波乱が続こう。投資家の収益も悪化している。米国の超大手IT企業や、少し幅広くナスダック銘柄、あるいはSNS(交流サイト)などで話題の投資対象などに集中投資する手法が、大きく損失を被っている、と報じられている。これにより損切りの投げ売りが広がって、市況波乱が増幅されかねない。当面の日経平均株価は、2万6000円台を中心としたもみ合いが続く恐れがある。
減速すれども後退せず
ただ、世界株価は短期波乱を乗り越えよう。インフレ懸念については、国際指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物価格は3月に一時1バレル=130ドルを上回ったが、米国などでの増産…
残り810文字(全文1410文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める