どう読む株式相場 高値めどは?キーワードは? 広木隆/渡部清二
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2023年の株式、為替、金利の各市場はどうなるのか。アナリスト・識者が大胆に予想する。
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日経平均高値は3万4000円台 米金融緩和で「不景気の株高」も 広木隆
2022年に世界経済の大きな問題としてクローズアップされたインフレは、完全には収まらないものの、物価上昇の伸び率という点ではピークアウトが明確になるだろう。世界の金融引き締めのペースは減速に向かい、米国の長期金利も低下するだろう。このような金融環境は株式相場にとってのプラス要因である一方、景気後退の懸念が高まっており、「世界景気敏感株」とされる日本株にとっては悪材料となる。ただし、エネルギーや金属、コンテナ船の運賃などの市況価格は一時の高値から相当程度調整している。これらが企業業績の面でコスト増の改善要因となり、景気減速による減収をある程度相殺するだろう。
為替レートについては、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ減速が予想されることからこれ以上の円安進行は想定しにくい。一方、日本では日銀総裁人事にかかわらず日銀の金融政策はイールドカーブ・コントロールの微修正程度にとどまり大きな変更は当面ないだろう。従って、日米金利差はすぐに縮小せず円高への巻き戻りも限定的だろう。ドル・円相場は企業の想定為替レートと同水準の1ドル=130~140円台程度のレンジ…
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週刊エコノミスト
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