マーケット・金融

貿易収支の改善で2023年末に1ドル=125円も 深谷幸司

10月に1ドル=150円を突破したが、2023年は反転しそうだ Bloomberg
10月に1ドル=150円を突破したが、2023年は反転しそうだ Bloomberg

 米金融当局が急速に進めた金融引き締め政策の影響は時間差をもって顕在化し、米景気は一段と悪化するだろう。すでにインフレ率は低下基調にある。今後は景気指標に関心が移り、米当局は2023年春には利上げを中断、年央になると利下げを始める時期を探る展開となりそうだ。

>>特集「日本経済総予測2023」はこちら

 ドル金利の先高感が後退したことで、ドル高はすでにピークアウトした。ドル金利水準はなお相対的に高いものの、金利の先安感が強まり、長期金利が主導して金利は低下傾向になる。ドルの上値は23年を通じて重いだろう。

 急激な円安もすでに峠を越えた。日本の通貨当局による円買い介入は、需給面で着実に円高圧力となっ…

残り501文字(全文801文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事