《今週のポイント》12月の全国消費者物価指数(1月20日) 山下大輔
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前年比4%超となるか
全国消費者物価指数(2022年12月)が1月20日に公表される。22年11月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、前年同月比で3.7%上昇し、3カ月連続で3%台の上昇率となった。また、2%を超える上昇率は8カ月連続で、消費税増税時を除けば1992年以来30年ぶりだ。12月分の上昇率が前年同月比4%の大台に乗るかが注目だ。
振り返ると、消費者物価は、原油などの資源価格高騰を背景に21年から上昇に転じた。しかし、上昇率への寄与度が示すように、現在の上昇の主役は食料品となった。食料品は、いったん値上げが起こり始めると、他社が値上げをするから自社も値上げをするといった価格改定の同調性が起こりやすいと指摘される。また、これまで値上げできなかったので、物価が全般的に上がっている間に価格を引き上げておきたいという面もあるとみら…
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週刊エコノミスト
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