《今週のポイント》1月の貸出・預金動向(2月8日) 上野剛志
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銀行貸出は堅調を維持 預金鈍化に留意を
近年、国内銀行の貸出残高の伸びは大きく変動してきた。コロナウイルス禍初期の2020年には資金繰り懸念が高まり企業の間で手元資金を確保する動きが広がったうえ、実質無利子・無担保融資などの政策的な支援もあって伸びが急拡大した。
その後、21年にはその反動や資金の返済開始により伸び率が急速に縮小したが、直近22年には経済活動の再開や原燃料価格高騰に伴う資金需要によって伸び率が再び拡大し、12月にかけて3カ月連続で前年比3.0%と比較的高い伸びが続いている。
経済活動の再開や原燃料価格の高騰は続いているため、2月8日に公表される1月の貸出・預金動向(速報)でも引き続き堅調な貸出の伸びが示されそうだ。
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週刊エコノミスト
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