インタビュー「ワイヤレス充電とEVでインフラ変革」岡田朋之・ワイトリシティ事業開発担当副社長
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<INTERVIEW>
電気自動車(EV)のワイヤレス充電に取り組む米マサチューセッツ工科大学発のベンチャー、ワイトリシティの日本人副社長に取り組みを聞いた。(聞き手=土方細秩子・ジャーナリスト)
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高効率の「ちょこっと充電」
ワイトリシティ(本社マサチューセッツ州)は2007年に誕生し、主に電気自動車(EV)向けのワイヤレス充電器の開発と、EV化への周辺サービスの提案を行っている。
我々の考え方は、DC(直流電源)を使った急速充電より、自宅やショッピングモールなどの駐車場で行うAC(交流電源)のレベル2充電(電流は15~80アンペア、充電能力は最大22キロワット)のワイヤレス自動充電版を広げることでEVの普及を促進するものだ。米国でEVを所有する人の9割近くは自宅で低速充電を行い、遠出する場合などにのみ急速充電を使用している。
当社の「ハロー」というワイヤレス充電器は、「ウォールユニット」と「パッド」からなり、車を地上パッドのある場所に駐車するだけで自動充電が可能となる。例えば、買い物のついでや仕事場などでちょこちょこっと充電することにより、日常的な使用に…
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週刊エコノミスト
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