税理士事務所の事業承継は「事業合流」がお薦め 高齢化・後継者問題解決の切り札 中尾安芸雄
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「事業合流」はM&Aに強い抵抗感を持つ税理士事務所の承継問題の解決策になる。
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国内では、2025年に70歳を超える中小企業経営者が約245万人となり、その約半数が後継者未定と予測されている(中小企業庁:中小M&Aガイドライン)。事業承継は日本経済の緊急課題であり、その解決手段としてM&A(企業の合併・買収)の動きが活発になっている。中でも、高齢化と後継者不足の悩みを抱える税理士業界にとって事業承継は深刻な問題だ。税理士事務所は全国に約5万6000あるが、経営者の30%以上が70歳以上とみられる(15年、日本税理士会連合会「第6回税理士実態調査」から推計)。
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週刊エコノミスト
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