週刊エコノミスト Online編集後記

白鳥達哉/桑子かつ代

編集部から

 小学生のころ、図工で絵を描く時によく使っていた筆を洗う「黄色いバケツ」の製造メーカー、坪米製作所(大阪市)が3月末で廃業すると聞いて衝撃を受けた。

 坪米製作所は1949年創業。「ツボヨネ」の黄色いバケツにお世話になった人は、恐らくどの世代でも多いはず。私も小学校、中学校と長い期間、お世話になった。知り合いのイラストレーターなどは、いまだに小学生のころに買ったバケツを使っているという。とにかく頑丈で、高所からたたきつけるように落としでもしない限り、壊れない素晴らしい製品だった。

 報道によれば、廃業の理由は原材料価格の高騰と少子化の影響らしい。だが、もしかすると、壊れにくい製品だったために、買いかえのサイクルが生まれなかったのも影響しているのではないだろうか。本当の意味での「良い製品」とは何か、改めて考えさせられた。

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