金融庁の明治安田立ち入り検査は“見せしめ”?
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金融庁は3月から明治安田生命保険に立ち入り検査を実施している。その名目に営業職員の管理体制の確認があったことが生保業界で驚かれている。
検査の目的は、経営者向けに過度の節税効果をうたった「節税保険」の販売実態把握、そして営業職員の管理体制だ。営業職員の不祥事は近年、他社でも相次ぎ、「15人の営業職員による計1億円超の詐取を公表した日本生命保険が立ち入り対象になるのでは」と業界でうわさされていたところ、検査を受けたのは明治安田だった。
業界関係者は「営業職員の問題に対する明治安田の後ろ向きな姿勢が問題視されたのでは」と指摘する。生命保険協会が2月に営業職員による不祥事の再発防止指針を公表したが、指針の作成過程で明治安田の幹部が「(もう不祥事は起きないから)指針は必要ない」と主張したといい、波紋を呼んでいた。同社の根岸秋男会長は、2021年に協会会長を務めていた際、第一生命保険の元社員による19億円超の詐欺事件について「特異な事…
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週刊エコノミスト
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