《原油》70ドル台前半から80ドル台前半 小菅努
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米WTI原油先物相場は、1バレル=70ドル台中盤で上値を抑えられている。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の参加国が、5月以降の追加減産を表明したため、今年後半の需給が逼迫(ひっぱく)するとの見通しが出ており、それが下値を支えた。一方で、世界経済の減速懸念も根強く、80ドル台の上値は重い。
5月はOPECプラスの参加国が、日量115.7万バレルの大規模な追加減産を計画しており、北半球はドライブシーズンのガソリン需要期に入るため、原油需給は徐々に引き締まる可能性が高い。特に中国でジェット燃料を中心とした輸送用エネルギー需要拡大が進むと、80ドル台での取引時間も増えよう。
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週刊エコノミスト
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