マーケット・金融THE MARKET

《原油》70ドル台前半から80ドル台前半 小菅努

 米WTI原油先物相場は、1バレル=70ドル台中盤で上値を抑えられている。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の参加国が、5月以降の追加減産を表明したため、今年後半の需給が逼迫(ひっぱく)するとの見通しが出ており、それが下値を支えた。一方で、世界経済の減速懸念も根強く、80ドル台の上値は重い。

 5月はOPECプラスの参加国が、日量115.7万バレルの大規模な追加減産を計画しており、北半球はドライブシーズンのガソリン需要期に入るため、原油需給は徐々に引き締まる可能性が高い。特に中国でジェット燃料を中心とした輸送用エネルギー需要拡大が進むと、80ドル台での取引時間も増えよう。

残り164文字(全文469文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事