電話やインターネットを使用した詐欺事件が多発している台湾で、当局が電話会社やIT企業と連携して被害防止に懸命になっている。昨年の被害額は約70億台湾ドル（322億円）にのぼり、5年間で75％も増加した。台湾の約5倍の人口を持つ日本の特殊詐欺被害額（2022年、約361億円）に匹敵する状況だ。

　台湾政府は今年7月から固定電話に不審な電話番号からの電話があった場合に音声で警告メッセージを流す取り組みを始めた。詐欺集団は取り締まりの厳しい台湾を避…