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ニューヨークのジョージ・ワシントン橋で1日に2回自殺を止めた警官 冷泉彰彦

桁下が65メートルあるジョージ・ワシントン橋 Bloomberg
桁下が65メートルあるジョージ・ワシントン橋 Bloomberg

 ジョージ・ワシントン橋は、ニューヨークのマンハッタン島からハドソン川を渡って隣州ニュージャージーとを結ぶ橋で、計14車線の高速道路を有する。全長約1.5キロの区間には、歩行者通路も設置されているが、2010年にニュージャージー州の大学生が同性愛暴露(アウティング)の被害にあい、橋から飛び込んで自殺。これが大きく報じられ、橋は自殺の名所という良からぬ評判が立つこととなった。

 この事件以降は、年間で未遂を含む約100人の自殺志願者がこの橋に来ており、警備に当たる港湾局は14年と17年に歩行者通路に高いフェンスを設置した。だが、一旦減った自殺志願者はコロナ禍が明けると、再び増えている。

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