エジプトで9年ぶり大規模計画停電 国家戦略にも影 小澤弘樹
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エジプトで2014年以来の大規模な計画停電が8月に実施された。8月中旬時点では、1日に最大1時間前後の停電が発生した。最高気温が40度を上回ることもあるカイロで、市民生活への影響は甚大だ。
背景には燃料ガスの不足がある。エジプト政府は夏のピーク需要をカバーすべく14~21年に約30ギガワットの発電所を新設。22年の総発電量の77%はガス火力発電だ。他方、23年1~5月に国内の天然ガス生産量は前年同期比9%減となった。政府は供給制約解消に向…
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週刊エコノミスト
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