人口が“戻ってきた”香港でさらなる少子化対策 江藤和輝
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近年、人口流出が注視されていた香港だが、8月に発表された今年年央の総人口は前年同期比2.1%増の749万8100人となった。政府は人口増加の主な理由を「新型コロナ措置が昨年下半期から緩和され始め、域外にとどまっていた香港市民が戻ってきた。同時に中国本土と海外から各種スキームを通じて移住者が流入した」と説明した。
李家超行政長官は昨年10月の施政方針演説で「ハイエンド人材通行証スキーム」を設け、毎年3.5万人以上の人材を呼び込む方針を打ち出した。今年6月には新型コロナ禍後の各業界の人手不足を解消するために域外労働者導入スキームの改善を発表。建設業と運輸業、続いてウエーター、ヘアスタイリスト、調理師など26種類の非技術職・低技術職業界で新スキームが実施される。
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