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投資・運用 とことん得する新NISA

目指せ株価10倍 期待できる日本の中小型株ファンド8選 深野康彦

 新NISAで高収益を期待するなら、中小型株を投資対象とする国内株式型ファンドの積み立てがおすすめだ。

>>特集「とことん得する新NISA」はこちら

 新NISA(少額投資非課税制度)がスタートした。その魅力は数々あるが「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用できることが挙げられる。旧つみたてNISAを利用してきた投資家からは、低コストのインデックスファンドを全力で買い付けていくという声をたびたび見聞きする。

 しかし、せっかくリスクを取って資産運用(資産形成)を行うならば、資産全体の収益率を上げることも考えたいところ。今回はエッジを利かせた手法をご紹介することにしよう。簡単にいえば、つみたて投資枠は低コストのインデックスファンドで構わないが、ポートフォリオ全体の収益率を底上げするため、成長投資枠では中小型株を投資対象とする国内株式型ファンド(アクティブファンド)を積み立てていくという投資スタイルである。

過去には30倍銘柄も

 あまり話題になってはいないものの、個別株式だけではなく国内株式だけを投資対象とするアクティブ運用の投資信託でも「テンバガー(株価10倍)」を達成したファンドがある。アクティブ運用でテンバガーを達成したのは2本。アセットマネジメントOneの「DIAM新興市場日本株ファンド」とJPモルガン・アセット・マネジメントの「JFザ・ジャパン」。ともに2023年12月中旬の基準価額は10万円を下回っているものの、DIAM新興市場日本株ファンドはピーク時の分配金込みの基準価額は約30倍、JFザ・ジャパンは約11倍に達している。

 DIAM新興市場日本株ファンドは新規購入ができないが、中小型株を投資対象とする成長投資枠の対象となる投資信託は相応の数がある。その中から注目する投資信託をご紹介していこう。

 その前に、なぜ日本株に注目するのか述べることにしよう。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は約33年ぶりの高値まで上昇しているが、いまだバブル期の最高値を共に更新していない。世界の投資家から長い間無視され続けていた株式市場と言っても過言ではないだろう。

 海外の運用会社などは日本の支社を閉じる、あるいは国内の機関投資家なども積極的に日本株をポートフォリオに加えようとしなかった時期があったこと等々、日本株のセールスができないことから日本株のアナリストは大幅削減。つれて本質的価値から逸脱する株価が市場で付く「株価のゆがみ」が多々発生。そのゆがみをうまく捉えることで先の二つのファンドなどはテンバガーを達成したと考えられる。

 株式市場は「株価は利用可能なあらゆる情報を織り込…

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