《東京市場》日本株は最高値更新が視野 三宅一弘
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世界経済の最大の懸案であった物価高騰が沈静化し、米欧など世界の金融政策は利下げに局面がシフトしそうだ。加えて、世界半導体出荷額の底入れ・拡大が示唆するように技術革新サイクルが拡大局面に入り、設備投資をはじめ企業活動が活発化しそうである。
アナリスト予想では日本や米国株の好調が目立ち、過去最高益更新見通しである。世界株は、米国株主導で利下げと収益成長を原動力に上昇相場をたどり、情報技術など成長株が市場人気を集めそうだ。
日本株も年初以降、上昇相場に弾みがつくなど世界の中で注目度が高まっている。経済再開や訪日客の増加、半導体関連などにおける国内外企業の投資活発化など事業環境の改善に加えて、日本企業の経営変革が魅力を高めている。安倍政権以降の企業統治改革が進展し、日本取引所グループが推進する「割安株の資本効率改善」の加速化期待が強まっている。
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