《東京市場》24年は“変化する日本”が好感されて最高値が視野に 三井郁男
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2024年の日本はデフレ脱却と賃金上昇を伴う経済の好循環に入る可能性が高い。企業業績は連続増益が続き利益率も改善方向に向かう。日本の変化に注目が集まり株式市場に国内外の投資家の買いが続き、史上最高値が視野に入ってくるだろう。
国内では、大手企業を中心に賃上げに積極的な発言が多く、春闘の賃上げ率は昨年を上回る可能性が出てきている。先行きの所得見通しが改善すれば、消費も底堅く推移し経済の好循環に入る可能性が高い。デフレから脱却後、適度なインフレ経済に入れば、企業は価値に見合った価格を設定し、単価上昇により売り上げが増加する。
売り上げが増えれば利益も増加する。12月日銀短観で大企業製造業の販売価格見通しは1年後プラス2.2%、3年後同2.8%と価格政策は積極化している。
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