マーケット・金融THE MARKET

《東京市場》24年は“変化する日本”が好感されて最高値が視野に 三井郁男

 2024年の日本はデフレ脱却と賃金上昇を伴う経済の好循環に入る可能性が高い。企業業績は連続増益が続き利益率も改善方向に向かう。日本の変化に注目が集まり株式市場に国内外の投資家の買いが続き、史上最高値が視野に入ってくるだろう。

 国内では、大手企業を中心に賃上げに積極的な発言が多く、春闘の賃上げ率は昨年を上回る可能性が出てきている。先行きの所得見通しが改善すれば、消費も底堅く推移し経済の好循環に入る可能性が高い。デフレから脱却後、適度なインフレ経済に入れば、企業は価値に見合った価格を設定し、単価上昇により売り上げが増加する。

 売り上げが増えれば利益も増加する。12月日銀短観で大企業製造業の販売価格見通しは1年後プラス2.2%、3年後同2.8%と価格政策は積極化している。

残り583文字(全文921文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事