《東京市場》円高懸念後退で日経平均は年度末に向け3万5000円へ 秋野充成
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2023年12月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、想定外にハト派だった。24年末の政策金利見通しが4.6%となり、同年に合計3回(0.75%)の利下げが想定されている。
10年物OIS金利(翌日物金利と10年長期金利を交換する際の金利)は、マーケットの24年の想定=5回以上(1.25%)の利下げ=を織り込んでいる。一方で、「GDPナウ(米国国内総生産〈GDP〉の予想値)によれば、23年10~12月期の前期比年率成長率は2.6%であり、米国景況感は好調を持続。米国が金利低下傾向を強める中で、日本がマイナス金利解除など、金利上昇傾向を強めれば円高進行となる。日銀の姿勢が不透明ならば、円高進行の水準感がわからず、企業業績への影響が測れない。金利低下と景況感への楽観が同時進行する「ゴルディロックス相場」を受けて、米株式市場は急上昇している。FOM…
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週刊エコノミスト
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