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《ドル・円》米インフレ鈍化は揺るがず 山本雅文

 ドル・円相場は昨年11月13日に1ドル=151・91円でピークを付けた後、12月28日にかけて140・25円へ下落した。日銀がマイナス金利を早期に解除するという期待や、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年3月に利下げを始めるという期待が高まったことが背景にある。これらは筆者の想定通りだったが、ドル・円の下落は想定以上に速かった。

 年明け後は日米金融政策への期待に修正が入り、ドル・円は一時148円台へ反発した。もっとも、米国の個人消費支出(PCE)物価指数(食品とエネルギーを除く)の上昇率は今年、前年比2%台へと鈍化する可能性は高い。米国が利下げに向かっている点に変化はないとみられ、ドルの反発余地は限定的だろう。

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