《長期金利》0.7~0.8%台の推移 広兼千晶
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1月31日に公表された日銀の金融政策決定会合(1月22・23日開催)の「主な意見」で、マイナス金利解除に向けた前向きな発言が多数見られ、市場では3月か4月のマイナス金利解除の機運が高まっている。
また、海外市場では、米国経済の底堅さが確認される中で、米連邦準備制度理事会(FRB)による市場の過度な利下げ期待が剥落し、米金利が上昇。日本の10年国債利回りも上昇圧力のかかる場面があった。
一方、米国で先行きの利下げがほぼ確実視される中で、“米国発”の各国の金利上昇は一服する可能性が高い。日本では、2月8日に奈良県で行われた内田真一日銀副総裁の講演で、同氏が「仮にマイナス金利を解除しても、その後にどんどん利上げしていくようなパスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持していくことになる」との趣旨の発言をしているため、もう一段の金利上昇は見込みづらい。10年国債利回りは0.7~0.8%台…
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週刊エコノミスト
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