投資・運用

好リターンのアクティブ投信はどれ? カテゴリー別10年間ランキング 平井綾香

 新NISAスタートで注目度が集まるアクティブファンドについて、この10年間の運用成績を基にランキングした。

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 2014年1月の一般NISA(少額投資非課税制度)開始から10年がたち、24年1月からは新NISAが始まった。新NISAでは、指数に連動して運用するパッシブファンド(インデックスファンド)を中心とした「つみたて投資枠」と、指数にとらわれずにリターンの獲得を目指すアクティブファンドを多く含む「成長投資枠」があり、アクティブファンドへの注目度が高まっている。

 それでは、この10年間の国内投信市場では、どのようなアクティブファンドが好成績を上げたのだろうか。投信評価会社ウエルスアドバイザーでは、国内ファンドを株式、債券、REIT(不動産投資信託)、これらの資産に分散投資するバランスなど、79のカテゴリーに分類し、運用成績の相対評価を行っている。投資対象資産ごとに、24年1月末時点の10年累積リターン(年率)を基にランキング付けした。

 国内株式型は、大型、中型、小型の規模別とバリュー(割安)、ブレンド、グロース(成長)の投資スタイル別による分け方を組み合わせている。国内大型株式型、国内中小型株式型のいずれもグロース株に投資するファンドが上位に入った。

 国内大型株式型(表1、拡大はこちら)では、テクノロジー関連株式を主要投資対象とする「情報エレクトロニクスファンド」が1位、「フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド」が2位にランクインした。前者はカテゴリー「国内大型グロース」平均を5.85%、後者は同平均を4.47%上回った。

 国内中小型株式型(表2、拡大はこちら)では、経営者が主要な株主である企業の株式に投資する「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」が2位となり、カテゴリー「国内中型グロース」平均を6.22%上回った。なお、1位の「DIAM新興市場日本株ファンド」は新規購入を停止している。

際立つ米国株の強さ

 先進国株式型(表3、拡大はこちら)は、複数国に分散投資するカテゴリーのほか、北米、欧州、オセアニアといった地域に特化したカテゴ…

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