今年1月から新NISA（少額投資非課税制度）がスタートし、それまでのNISAから使い勝手が大幅に向上した。制度改正のポイントは、①非課税保有期間の無期限化、②年間投資枠の拡大と復活、③「つみたて投資枠」「成長投資枠」の併用可──の3点だ。

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　2014年に始まったNISAでは、株式や投資信託などの譲渡益や配当に対してかかる約20％の税金が非課税になる。長期の積み立て分散投資に使う「つみたてNISA」と、株式やETF（上場投資信託）、REIT（不動産投資信託）にも投資可能な「一般NISA」があった。

　ただ、従来のNISAは、非課税保有期間が一般NISAで5年間、つみたてNISAで20年間と限られおり、制度終了後には課税口座に移す必要があった。しかし、新NISAなら、つみたてNISAを引き継いだつみたて投資枠、一般NISAに当たる成長投資枠のいずれも無期限化される。

　また、年間投資枠も大きく広がった。旧NISAではつみたてが40万円、一般が120万円だったが、新NISAではつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円に。さらに、旧NISAでは投資商品の売却後…