《今週のポイント》中国1~3月期GDP(4月16日)三浦祐介
有料記事
5%台でまずまずのスタートか
中国国家統計局は4月16日に、2024年1~3月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回23年10~12月期は実質で前年同期比5.2%増と、前期(同7~9月期)の同4.9%増から加速した。他方、前期比では1.0%増と、前期の同1.5%増から減速した。不動産不況が長期化するなか、経済の自律的回復力は弱く、景気は足踏み状態にある。
すでに公表された景気指標を確認すると、鉱工業生産は、1~2月累計で前年同月比7.0%増と、23年10~12月期の同6.0%増から加速。一方で、サービス業生産は、1~2月累計で同5.8%増と、23年10~12月期の同8.5%増から伸びが低下した。これらの統計を踏まえてGDPを推計すると、1~2月期の成長率は5.2%増程度となる。3月の景気次第で振れるとはいえ、1~3月期は5%台前半となることが予想…
残り347文字(全文726文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める