週刊エコノミスト Online 学校激変

海外名門大学に強い学校はここだ 編集部

スタンフォード大学 Bloomberg
スタンフォード大学 Bloomberg

 受験生やその保護者の海外志向が強まっている。そうしたニーズに応えようと、海外名門大学に強い学校を探った。

>>特集「学校激変」はこちら

「近年、学生やその保護者が大学よりも早い段階でグローバルを意識する機会が増えている。2020年度から小学校で英語教育が必修化。中学、高校でも世界共通のカリキュラムで、世界で生きるためのスキルを育成する『国際バカロレア(IB)校』の設置が進む。海外名門大学に強い学校にはIB校が目立つ」

 大学通信の井沢秀情報調査・編集部部長が、最近のグローバル教育への関心の高まりをこう語る。

 日本企業の海外進出が進み、グローバル人材を求める。そのためには、大学から海外に留学するのではなく、高校から海外の大学を目指す学生が増え、保護者も強い関心を示す。そうしたニーズに対応し、中学、高校で国内にいながら、しっかりと英語力を養い、海外名門大学に合格できる学校が増えている。

 では、海外の名門大学に強い学校はどこか。大学通信が実施した各校へのアンケートの回答を基に、今春卒業生の海外大学合格状況を集計した。本誌では昨年実績で、合格者のうち名門大学数の多いトップ5の6校(広尾学園40大学、茗渓学園23大学、学芸大国際中等教育学校〈中教〉同、立命館宇治同、AICJ15大学、渋谷教育学園渋谷同)について、まとめた(同数校があるため)。

拡大はこちら

 なお、ここで海外の名門大学は「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」世界大学ランキング上位150校を対象とした(昨年実績は、合格人数ではなく大学数、補欠やファウンデーションコース、2年制大学などを含んだり、既卒生を含む場合がある)。

 結果はトップが昨年と同じ広尾学園45大学だった。欧米の幅広い名門大学への合格者を出している。中学3年間で英語の土台をしっかり作り、高校では帰国子女と同じクラスで主要科目を英語で学ぶ。海外大学進学の実績があり…

残り366文字(全文1166文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月25日号

2024年3月期決算で優劣 メガ 地銀 ネット銀第1部 業績分析&ランキング14 「金利ある世界」へ一変 112行の稼ぐ力に格差■杉山敏啓18 巨額の外債損失 きらやか、清水、農林中金… 運用能力で地銀二極化も■伊藤彰一21 ネット銀行 コロナ禍で資産規模が膨張 住宅ローンで存在感大きく■佐々木城夛 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事