難関大学に強い中高一貫校はどこだ――合格者ランキング 編集部
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6年間を通じて教育が受けられる中高一貫校の人気が高まっている。無駄なく段階的に学力を伸ばせる体制が整っているからだ。入学時の偏差値別に子どもを伸ばす学校を探る。
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「中高の大事な6年間を充実した学校生活を子どもに送ってほしい」「将来、困らないように有力大学に進学しやすいような環境を整えてあげたい」。中学受験をして中高一貫校を目指す主な理由だ。共通するのは、子どもの学力を伸ばしてくれる学校選びである。
どれだけ子どもの学力を伸ばせるかを測る一つの目安は難関大の合格実績。そこで、中学入試で必要な学力(偏差値)と、6年後の大学合格実績を比較する。
表1(拡大はこちら)は「難関10国立大」の合格実績。具体的には東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、東京工業大学、一橋大学、神戸大学を指す。
表2(拡大はこちら)の「早慶」は早稲田大学、慶応義塾大学。中高一貫校の偏差値別に合格者数を示した。中学入試偏差値は日能研のデータで、「2024年予想偏差値(首都圏は7月14日版、関西は7月22日版、東海は5月版)を使用。合格可能性80%を目安としている。日程や方式により複数の偏差値がある場合、最も低い偏差値データを採用した。
表の見方
中高一貫校を中学入試の偏差値により60以上、59~55、54~50、49~45、44~40、39以下の六つのグループに分け、各グループ内で難関10国立大と早慶に合格者が多かった上位30校の「校名・(所在地)・合格者数」を掲載した。
中学入試偏差値は日能研のデータで、2024年予想偏差値(首都圏は7月14日版、関西は7月22日版、東海は5月版)を使用。合格可能性80%を目安としている。日程や方式により複数の偏差値がある場合、最も低い偏差値データを採用した。合格可能性80%とは、その学校と同じ偏差値を持つ10人が受験した場合、8人が合格する可能性を示す。
国立大の合格者数は各高校へ取材した3月31日判明分。未集計や非公表の場合は掲載していない。私立大の合格者数は大学が公表した人数。推薦型・総合型のデータを含んでいない。
「難関10国立大」は東京大、京都大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大、東京工業大、一橋大、神戸大。「早慶」は早稲田大、慶応義塾大を表す。公立中高一貫校は、一貫生の卒業生がある中等教育学校と併設型のみ掲載した。
校名の△印は国立、※印は公立、無印は私立を示す。
難関10国立大学の合格者数の偏差値60以上では、トップは196人の合格者を出した開成。東大入学者数は今年で43年連続最多である。続く2位に179人の灘、3位に169人の西大和学園が続く。開成と灘は入学時の偏差値が70以上、西大和学園は68。偏差値63の洛南が157人、同60の東海が153人と高い実績を示している。
偏差値「59~55」を見てみよう。100人以上の合格者を出したのは、59の洛星102人、58の須磨学園139人、55の西京109人の3校だった。
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大学通信の井沢秀情報調査・編集部部…
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週刊エコノミスト
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