《東京市場》日経平均3万9000円超す可能性 秋野充成
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日経平均株価は3月22日に終値の史上最高値4万888円を付けた後、4月19日に一時3万6733円まで下落。その後、3万7000~3万9000円のレンジ相場が続いている。4~5月にかけては2024年度の企業業績見通しが低調なこと、中国株式市場の切り返しが、外国人投資家の日本株離れの要因となった。
日米の金利上昇も株価の上値を抑えている。5月22日公開の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日、5月1日分)がタカ派に転じたことから、米国10年債利回りが上昇。米国株式市場は政策金利の高止まり観測から景況感悪化を懸念し、シクリカル(景気循環)株を中心に下落した。ニューヨーク・ダウは5月20日に4万77ドルの史上最高値を記録したが、同月30日には3万8000ドルまで下落した。米半導体大手エヌビディアに買いが集中する相場の流れもシクリ…
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週刊エコノミスト
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