《長期金利》1.0%前後で推移か 野地慎
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ドル・円相場が一時1ドル=160円を超えるなか、市場では、日銀が利上げや国債買い入れの減額などによって、円安抑止を行うとの思惑が高まっている。日本の10年国債利回りは5月22日に1.0%の大台を上回ったが、円安は止まらない。今後の日銀の金融政策決定会合における引き締め的なアクションへの思惑が一時強まった。
他方、米国では個人消費の減速と労働需給緩和を示唆する統計の公表が続いており、長期金利がピークアウトしつつある。円高方向への動きは限定的だが、現在のドル・円相場のピークアウトも意識され、日銀の政策修正への思惑を弱めながら、日本の長期金利の押し下げに寄与し始めている。
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週刊エコノミスト
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