《今週のポイント》米・消費者物価指数(8月14日)窪谷浩
有料記事
コア指数の動向に注目
8月14日に米国で7月の消費者物価指数(CPI)が公表される。7月は物価の基調を示す食料品とエネルギーを除くコア指数がどの程度インフレの落ち着きを示すか、今後の利下げ開始時期を見通すうえでも注目される。
6月を振り返ると、総合指数は前年同月比3.0%増と3カ月連続で低下し、市場予想の同3.1%増も下回った。また、コア指数は同3.3%増と2023年3月から低下基調が続いているほか、市場予想の同3.4%増を下回り21年4月以来の水準に低下した。
特にコア指数では中古車価格が同10.1%減、新車価格が同0.9%減と低下したこともあってコア財価格が同1.8%減と年初から6カ月連続で物価を押し下げた。一方、コアサービス価格は同5.1%増と23年2月の同7.3%増をピークに低下基調が持続しているものの、依然として高止まりが続いている。コアサービス価格のうち住居費が同5.2%増、賃金と連動性の高い住居費除くが同4.7%と高水準が続いている。
残り274文字(全文704文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める