7月の米連邦公開市場委員会（FOMC）では9月利下げ開始が示唆された。だが、今後の政策金利見通しが示される会合でなかったこともあり、利下げ開始後の政策金利引き下げペースには不透明感がある。今後、米連邦準備制度理事会（FRB）幹部の発言などを通してFRBの現状認識を確認しつつ、利下げペースを見極めていくことが重要になろう。

　米国景気の減速が懸念される。一方、米主要大型株で構成されるS&P500指数構成企業の1株当たり利益は、8月2日時点のLSEG（旧調査会社リフィニティブ）の集計では、2024年は前年度比10.0％増、25年は同14.8％増、26年は同13.2％増と2桁増が予想されている。