マーケット・金融 THE MARKET

《ドル・円》中銀の独立性が揺らぎ始めて通貨価値が目減りする時代へ 佐々木融

 円相場に影響を与える要因が金融政策から政治に移りそうな様相になった。日本では、今回の自民党総裁選で日銀による利上げに否定的な姿勢を示した高市早苗経済安全保障相が最後まで善戦した。米国ではトランプ前大統領が、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に大統領が発言権を持つべきだと主張した。

 中央銀行は通貨価値安定のため、金融引き締め方向を取りがちな一方、政治家は資産価格の上昇につながる金融緩…

残り296文字(全文492文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月15日・22日合併号

歴史に学ぶ世界経済第1部 マクロ、国際社会編18 世界を待ち受ける「低成長」 公的債務の増大が下押し■安藤大介21 中央銀行 “ポスト非伝統的金融政策”へ移行 低インフレ下の物価安定に苦慮 ■田中 隆之24 インフレ 国民の不満招く「コスト上昇型」 デフレ転換も好循環遠い日本■井堀利宏26 通商秩序 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事