《東京市場》米利下げで小型成長株に妙味 秋野充成
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8月5日の大暴落から日経平均株価は一時、3万8000円台を回復したが、依然としてもろさ、ボラティリティー(変動率)の高さが際立っている。9月13日の「日経平均ボラティリティー・インデックス」は28.82とS&P500指数のVIX(恐怖)指数16.56を上回っている。これは、日経平均が、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)とドル・円相場との相関が異常に高まっていることが原因だ。
日経平均は7月11日の高値から、9月9日まで約6000円下落したが、東京エレクトロンの下落寄与度がマイナス1623円。ソフトバンクグループ、アドバンテスト、ディスコを加えた半導体関連4銘柄で寄与度はマイナス2945円と全体の半分を占める。7月の日銀の利上げから進んだ円高も、円キャリー取引(円を売ってドルを買う取引)の巻き戻しや外需銘柄の業績悪化懸念をもたらし、日本株を大きく押し下げている。
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週刊エコノミスト
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