経済・企業 セブン・ショック

外資によるセブン買収がはらむリスクを考える 鈴木孝之

 グループ内で唯一創業家に進言できたはずの実力者の罪と罰──。

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「約6兆円とは! 安すぎる!」──。セブン&アイ・ホールディングスに対するカナダの流通大手アリマンタシォン・クシュタールの買収提案額への私の直感だ。

 しかし、そんな割安な状態に放置しているセブン&アイにも問題がある。一番の責任は中核会社のセブン-イレブン・ジャパンを世界最強のコンビニエンスストアに育て上げた鈴木敏文名誉顧問にある。

 なぜ、もっと早くお荷物だったイトーヨーカ堂はじめGMS(総合スーパー)やSM(スーパーマーケット)事業を切り離さなかったのか。

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セブンショック 次の標的は18 日本企業よ!買収提案は起死回生のチャンスだ■荒木涼子20 セブンの判断 新時代を切り開いた特別委設置■松本大21 安すぎる買収提案 創業家に物言わず退任した鈴木敏文氏の責任は重大だ■鈴木孝之22 クシュタール解剖 同業を積極買収で急成長 高い投資効率を維持■児玉万里子 [目次を見る]

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