《今週のポイント》10月の米国中古住宅販売件数(11月21日)窪谷浩
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一時的に販売増の可能性 本格回復は遠い
11月21日に10月の米国中古住宅販売件数が発表される。全米不動産協会(NAR)が発表する中古住宅販売契約の受け渡し段階の統計で、住宅販売件数の9割程度を占めることから、住宅市場の動向を見るうえで重要である。
9月の結果を振り返ると、季節調整済みの年率換算で前月比1.0%減の384万件と2010年10月以来の低水準となった。中古住宅販売の不振は、足元の住宅ローン金利を大幅に下回る水準のローンを抱えている多くの住宅所有者が、住宅の買い替えを敬遠することにより、中古住宅の供給が限られているためである。
もっとも、中古住宅の販売在庫件数と販売件数を比較した在庫月数は、9月が4.3カ月と適正とされる6カ月を下回っているものの、2月の2.9カ月から増加基調が持続している。中古住宅販売在庫件数も139万件と前年同月比23%増と増加しており、中古住宅の販売在庫不足は改善傾向にある。
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