《今週のポイント》日銀短観12月調査(12月13日)上野剛志
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早期の利上げ判断を補強するか
日銀短観12月調査が12月13日に公表される。日銀は今後の金融政策について「経済・物価の見通しが(物価上昇率が2%程度で安定していくという)日銀の想定通り実現していくとすれば、それに応じて政策金利を引き上げる」方針を掲げていることから、今回の短観が日銀の見通しに沿った内容になるかが注目される。
短観のヘッドラインである企業の景況感については、輸出・内需ともに一進一退の域を出ていないことを踏まえると、限定的な動きにとどまると予想される。つまり、大幅な改善は期待しづらいものの、もともと日銀は景況感について「良好な水準を維持している」(10月の展望リポートより)との判断を示しているため、大きく悪化しなければ問題はない。
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