《東京市場》中長期は日本株の押し目買いが有効 三井郁男
有料記事
米国は政策金利の利下げ開始以降も景気は堅調さを維持している。いったん低下した長期金利は再び4.5%近くに上昇し、株価の割高感が意識されている。トランプ次期大統領の政策もインフレ再燃の懸念があり米国株の上値が重い。日本企業の2024年4~9月期業績は勢いがなく、株式市場は8月後半以降ボックス相場が続く。
上場企業の4~9月期決算は、上方修正は3割程度にとどまり5割超の企業が市場予測を下回った。業績好調グループを挙げると、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンク3社がある。市場金利上昇などを要因に通期予想を上方修正し史上最高益を更新する。データセンター向けの電力需要急増に対応する投資が活発化した電線などの電力インフラ関連、防衛費増額の恩恵が出てきた防衛関連、訪日客需要の拡大に伴い鉄道なども…
残り575文字(全文927文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める