東京都が3年で6億円の起業支援 北海道はビジネスモデル検証の場を提供 種市房子
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東京都では異次元のスタートアップ支援が始動した。
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全国の各地方自治体が独自のスタートアップ支援を行う中で、東京都が2024年秋、桁違いの支援策を始動させた。
「宇宙」「クライメートテック・ディープテック」「アグリテック・フードテック」「ライフサイエンス」「鉄道・交通」「大都市関係テクノロジー」の六つのテーマごとに、既存企業や大学などが参画する連携体(クラスター)を形成。各連携体にスタートアップが参加し、既存企業や大学の知見、人脈も生かしながら、事業創出や起業を促す。各連携体は3年間で20件以上のプロジェクト実施を目指す。
東京都は各連携体に協定金を出し、研究開発の後押しをする。財政支援は1連携体につき、3カ年で最大6億円。財政支援の妥当性や効率性は事後的に検証する。
6連携体のうち、「宇宙」はKDDIが代表者を務め、松竹、三井住友海上火災保険、TOPPAN、宇宙技術開発スタートアップ「スペースデータ」が参画する。宇宙を再現したデジタル空間や低軌道といった実証実験環境を提供する。宇宙領域の技術者・有識者との人脈も活用できる。
代表者を務めるKD…
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