《東京市場》需給良好で日本株は今年も上昇 三井郁男
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2025年も日本株の上昇が期待できる。今春闘も高水準の賃上げが続き個人消費を下支えしよう。企業は利益率重視の浸透で、中期的な利益拡大基調に入った。純利益の増加に加え、自社株買いの活発化などで1株当たり利益(EPS)成長率は利益上昇率以上に上昇する。
米国は1月20日から第2次トランプ政権が発足する。関税強化などを巡るトランプ氏の発言は、世界経済に及ぼす影響が読み切れない。米国経済は高い政策金利が続いたにもかかわらず堅調だ。米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの25年の利下げ予想は昨年12月、それまでの4回から2回に減った。
ただ、金融市場では1回が主流で、今年年央まで利下げは停止すると見ている。米株式市場はS&P500指数の予想株価収益率(PER)は22倍前後に上昇。金利水準や過去の経験則を考慮すれば上値は重くなりそうだ。
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