《ドル・円》トランプ2.0は強いドル支持派 佐々木融
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トランプ新米大統領がドル安政策を取るのではないかとの見方がしばしば聞かれるが、筆者はその可能性は低いとみている。確かに前回トランプ氏が大統領だった時は、ドル高に対して不満を述べることもあったが、前回政権時と異なり、米国民が今最も懸念しているのは高いインフレ率だ。ドル安にしてしまうとインフレ率にさらに上昇圧力がかかることになる。
また、世界経済の潮流も異なる。今や世界は保護主義や環境規制など、トランプ前政権開始ごろまでのグローバリゼーションの時代からは変化している。自国通貨が弱くなることにより輸出が伸びる時代ではないことは、日本を見ても明らかだ。トランプ氏も関税や法律で米国製造業を保護することに自信を強めているように見える。
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