《金》当面2600ドル近辺を維持する底堅い推移 吉田哲
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米ニューヨーク金先物相場は、足元で1トロイオンス=2600ドル台半ばで推移している。
昨年12月に2600ドルの節目を割る下落が発生したが、短期間で反発した。11月にも同様の値動きが見られた。下落圧力を生む要因に、いわゆる“トランプ・ラリー”の余波やAI(人工知能)ブームなどの株高やドル高が挙げられる。
このため、金はここ数カ月、下落する場面が見られたが、2600ドルを大きく割ってはいない。上昇圧力が同時発生しているためだ。上昇圧力の背景には、短中期的には、戦争や紛争、民主主義の揺らぎなどがもたらす有事ムードが各地で発生していることや、米国の金融政策の方向性が引き続き緩和的であること、中長期的には、中央銀行による金買いが続いていることなどが挙げられる。
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週刊エコノミスト
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