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GPIF 2017年度を振り返る インタビュー 高橋則広 GPIF理事長 運用委託先の統治体制 形式整ってもなお課題

高橋 則広(GPIF理事長)
高橋 則広(GPIF理事長)

 就任2年が経過した高橋理事長に、投資姿勢やガバナンス改革について聞いた。

(聞き手=藤枝克治・本誌編集長/構成=種市房子・編集部)

── 日銀による金融緩和政策・低金利の下で2017年度末は、国内債券のポートフォリオ(資産構成割合)が27・5%で、基本ポートフォリオの中心値(35%)を下回った。

■代行返上(厚生年金基金による支払い代行業務の返上)などで、かなりの現金が入ってきている。従来の市場環境ならば多少でも金利のある部分に投資する。しかし、国内債券は低金利の環境下、特に短期債でマイナス幅が大きく、慎重に投資してきたのは事実だ。その結果が、相当量の短期資金、つまり現金が8・7%を占めるという結果だろう。

── 基本ポートフォリオはどう策定しているのか。

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