経済・企業 リーマンショック10年
特別インタビュー 中曽宏・前日銀副総裁(大和総研理事長)「驚くほど日本の危機に似ていた」
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日本銀行の金融市場局長として最前線で、リーマン・ショックに荒れ狂う市場と対峙した中曽宏前副総裁(現大和総研理事長)に、当時を振り返って危機対応の教訓を聞いた。
(聞き手=浜条元保/黒崎亜弓・編集部)
3日間の突貫工事
── リーマン・ブラザーズが経営破綻した2008年9月15日は、日本では3連休の最終日だった。
■その週末は自宅で待機し、米ニューヨーク連銀から定時連絡を受けていた。チャプター11(米連邦破産法第11条)適用の申請に至ったという連絡を受けたのは未明だった。
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週刊エコノミスト
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