新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 FLASH!

東京五輪で「サマータイム」導入? 最大の壁はシステム対策 準備期間足らず大混乱に=鈴木淳也

サマータイムで2時間時計を進めたときに発生する可能性がある障害(筆者作成)
サマータイムで2時間時計を進めたときに発生する可能性がある障害(筆者作成)

 2020年夏に迫った東京五輪・パラリンピックでの暑さ対策として、国全体の時間を夏季だけ早めるサマータイム(夏時間)制導入が浮上している。大会組織委の森喜朗会長は時計の針を2時間早めるサマータイムの導入を安倍晋三首相に要請。安部首相は8月7日、自民党内に導入の検討を指示した。ただ、菅義偉官房長官はサマータイム導入に慎重な姿勢を示すなど一枚岩とは言い難い。

 サマータイム導入の最大の壁として立ちはだかるのは、社会基盤を支える国内のIT(情報技術)システムの問題だ。欧米ではITシステムが導入されるはるか前からサマータイムを導入しており、こうした時間のルール変更に対応するためのシステムが構築されている。一方で、日本ではサマータイム切り替えによる時間のずれや、1日に1~2時間の増減が発生するような事態を想定したシステムは作られていない。

残り1918文字(全文2286文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事