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国際・政治 特集

朝鮮半島が動く! 北朝鮮経済の可能性 制裁解除で「普通の発展途上国」に 北東アジア最後のフロンティア=三村光弘

 2018年は朝鮮半島情勢を大きく変える「政治の季節」となった。今年3回を数えた南北首脳会談だけでなく、6月には史上初の米朝首脳会談も実現した。北朝鮮は一連の外交の中で、改めて非核化への意思表示を行っている。非核化への工程をどのようにするかで米朝間の意見がまとまらず、膠着(こうちゃく)状態にあるが、その米朝が現在、2回目の会談の調整に入っている。一連の過程の中で見えてきたのは、非核化の問題が解決した後、北朝鮮が「米国の敵」から「普通の発展途上国」になる可能性だ。

 北朝鮮は1948年9月の建国後1年9カ月強で朝鮮戦争に突入し、その直後に米国の経済制裁の対象となった。金正恩(キムジョンウン)政権となった現在は、米国をはじめとして日本、韓国、欧州連合(EU)などの独自制裁に加え、06年に実施した第1回の核実験後は国連安保理決議による国際的な制裁の対象にもなっている。

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