今週のポイント 米・消費者物価指数(11月14日) 緩やかな上昇基調は持続=窪谷浩
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11月14日に米国で10月の消費者物価指数(CPI)が公表される。まず、CPIのこれまでの動きを確認すると、原油価格の上昇に伴うエネルギー価格の押し上げもあって、総合指数は2017年6月の前年同月比1.6%増を底に18年7月には同2.9%増まで上昇した。また、変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数も、好景気の持続に加え、労働需給の逼迫(ひっぱく)を背景に賃金上昇が加速していることもあって、17年11月の同1.7%増から18年7月には同2.4%増まで上昇している。
なお、米連邦準備制度理事会(FRB)は、物価目標として個人消費支出(PCE)価格指数の前年同月比2%を目標水準としているが、同指数も今年の春先以降は目標を上回る状況が続いており、米国の物価上昇基調が鮮明となっている。
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週刊エコノミスト
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