国際・政治

米中間選挙 民主が下院奪還で「ねじれ」議会 減税、インフラ投資は継続困難に=前嶋和弘

下院での勝利を有権者に報告する民主党下院トップのペロシ院内総務(右)(Bloomberg)
下院での勝利を有権者に報告する民主党下院トップのペロシ院内総務(右)(Bloomberg)

 11月6日(現地時間)投開票の米中間選挙で、野党民主党が下院の議席数を伸ばし、8年ぶりに多数派を奪還した。上院は与党共和党が多数派を維持したものの、米国議会は上院と下院とで多数派が異なる「ねじれ」が生じることになる。トランプ大統領の政権運営が危機的な状況に陥る可能性も出てきた。

 中間選挙は、トランプ政権の発足以来2年間に対するいわば国民の評価で、上院100議席中35議席と下院の全435議席が改選された。

 上下両院のねじれにより、トランプ政権の代表的な経済政策の中でも、特に減税、規制緩和、インフラ投資といった議会承認が必要な項目については実行が難しくなる。

残り1002文字(全文1283文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事