経済・企業 FLASH!
外国人材拡大法案 受け入れ適正化へ 国主導の仕組みを=山田久
有料記事
政府は11月2日、外国人労働者受け入れの拡大に向けて出入国管理法(入管難民法)改正案を閣議決定した。目玉は、人手不足分野で一定の技能と日本語能力を有する外国人を対象に就労を認める新在留資格「特定技能」を、来年4月に創設することである。在留期間は通算5年だが、熟練した技能を持つ人材に限って更新制により上限を設けず、家族帯同も認める。
現状わが国では専門的・技術的分野以外での外国人労働は公式には認められていないが、実際には技能実習生や留学生のアルバイトとして、多くの未熟練労働者が働いている。特にここ数年は人手不足が深刻化するなか、そうした形で働く外国人が急増しており、外国人居住者の受け入れ数(2016年)は、データの取れるOECD諸国のうち、ドイツ、米国、英国に次いで第4位にランクされている。つまり、いまやわが国は「外国人労働…
残り704文字(全文1071文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める