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経済・企業 稼げる特許・商標・意匠

オープン&クローズ戦略 技術使用可否を使い分け ユーグレナ=新井信昭

ユーグレナは食品加工などの技術は積極的に特許出願(同社提供)
ユーグレナは食品加工などの技術は積極的に特許出願(同社提供)

<注目事例4>

 ビジネス業界では、技術の「オープン&クローズ戦略」がさまざまな製品で使われている。オープン領域では関連情報を公開して「みんなで一緒に」と誘って市場拡大を目指し、拡大する市場の中では「自分にしかできない」コア技術をクローズ領域としてシェアを守る、というやり方だ。

 オープンとは、技術そのものを公開したり、取得した特許の使用を有償・無償で認める(ライセンス供与する)ことだ。NHKの連続テレビ小説「まんぷく」の立花萬平のモデル、故安東百福氏は、インスタントラーメン市場を拡大するためチキンラーメンの特許を開放したと言われている。

 これに対しクローズは、技術を秘匿するか(見せない、出さない、話さない)、特許を取得し、他人に使わせないことをいう。秘匿の典型例は「コカ・コーラ」の原液レシピである。世界中に流通するコカ・コーラは、コカ・コーラ社が契約した各地のボトラーが販売している。ボトラーは、コカ・コーラ社から原液を買い付けて加工し、最終製品にする。コカ・コーラ社は原液レシピの公開を嫌って特許を取得していない。そのためか、18…

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