法務・税務稼げる特許・商標・意匠

役員インタビュー 攻める戦略の先駆け 長沢健一・キヤノン知的財産法務本部長

     特許で攻める・守る体制や考え方を聞いた。(聞き手=種市房子・編集部)

    ── キヤノンの知的財産戦略の歴史は。

    ■1960年代に複写機に参入した当時は、世界の巨人と言われた米ゼロックスの特許を使用しなければ事業を行うことは困難だった。同社の特許網を徹底的に調べて、特許網をかいくぐった独自技術を開発した。そして最終的には、キヤノン独自の特許網を形成し同社とクロスライセンス契約に持ち込み、特許リスクなく事業ができるようになった。当時から特許によってライセンス収入を得ることを主目的とせず、自社事業を有利にするための知的財産戦略であった。90年代に入りアジアの新興国でも日本製品に対抗する製品が製造されるようになった。そこで、特許侵害により事業をやめさせる、ライセンス収入を得る、自社に優位なクロスライセンスを結ぶという攻めの知的財産戦略がより顕著になった。今は技術が多様化しており、ライセンスを出す「攻め」と…

    残り605文字(全文1007文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    11月3日号

    コロナ株高の崩壊14 金利上昇で沈むハイテク株 11月にダウ5000ドル暴落も ■神崎 修一17 リスク1 米バブル 下落局面への転換点 ■菊池 真19 リスク2 GAFA 米IT潰し ソフトバンクも試練 ■荒武 秀至20 米大統領選 勝敗予想 バイデンの「雪崩的勝利」も ■中岡 望23 失業率が示 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット